完成しました！

パッと見、解りにくいですが、追突事故を起こしていて、先端部が、バキバキです。 しかも、フロント部分が、全部、マスク一体の 作りになっているのです。 修理するとなると、マスクを一度、全部はがさなければいけません。
センターグリルも吹き飛んでいてありません。全体が、ＦＲＰでできているので、そこらじゅうに、無数に、ヒビが入っています。
さぁて、早速、分解の開始です。少しずつ、ネジ・配線を的確に外していきます。
外したらこんな感じです。意外な作りで、びっくりですね。
マスクの下側・見えにくい箇所が特にひどい。　 バンパーの裏側も大きく何箇所も割れたり、裂けたりして、 　　更には、穴も開いていました。
早速、パテや、ＦＲＰで補修していきます。 バンパーくらいの大きさなら、たいしたことないんですが、なんと言っても このマスクと、一体型、作業性が非常に悪い。
塗装直前の下地処理 をしています。				塗装完成！
フレームも、損傷していました。割れています。		これがフレーム完成。ＦＲＰで修正して塗装しました。
最終磨きで、鏡面にしています。
組み付けです。慎重にやらないと、すぐに傷がついてしまいます。
完成！ いやぁ苦労しました。地味に大変だったです。運転席に乗り込むだけでも、サイドステップのフレームが、 ごっついせいで狭い！乗りにくい！
隅々まで、綺麗に修復されています。
今回、このお車は、車両保険には入っていなかったので、実費での修理となりました・・・・・修理代金は想像に、お任せします。
フロントマスクを交換しても、いいくらいでしたが、 マスク代の部品代だけでも、本国オーダーで、輸送費用合わせて、 １００万円くらいかかるそうです。 もちろんロータスのディーラーじゃ、お断りされたんでしょうね。

完成！

ひどいことをするものです。　ボンネットから左側面全面に落書きをされています。
あらら～～、深い傷です。
お客様もプラス思考、このさい、ついでにボンネットのミラーを取ってスムージングしたいと。
下地が完成！大きな穴が空いていましたので、大変でした。
完成！	お客様も大喜びでした。それにしても、大きな車ですな。
		ボンネットの穴埋めも、いい感じ！

ボンネットが完全に艶が引いてしまい、塗装がダメになりかけていました。ついでにカウルトップも塗装する事に。
完成！

以前、２回くらい塗装修理させていただいたM様、　いつの間にか、仕事の関係上、東京に引っ越しされておられたんですが、 たまたま、愛知に帰省中に、このお車を、トラックでぶつけられてしまいました。
さてはて、こんな状態。　前周りは、全部交換になりそうですね。　 そこで、M様が思いついたのが、事故修理すると同時に、「後期マスク」　に変更したい！という案。 しかし、簡単に、後期といっても、そう簡単にはいかないのです。　 少しでも、取り付け部分の形状が違えば、付くものも全く付かないですし、ヘッド、　ボンネット、フェンダー、バンパーまで統一 されて微妙に形が違うので、セットで、全部交換しなければいけなくなります。　更には、各パーツが付いているフレームも切断して 新しく作り直さなければいけないようになってます。　特に一番厄介な問題はライト・電装関係。。。。 これは　配線も大きく変わってきますので、ライトが点灯しない恐れもあるし、メーターのチェックランプが異常点灯する恐れも あります。ソナーやヘッドウォッシャーなどの取り回しも恐い所です。　純正前期ものから純正後期に変更しようと思うと、上記の ようなトラブルが続出するのです。　メーカー側も、簡単に交換できないように対策を打ってあるのです。　　そりゃ、簡単にでき たら損しますよね。メーカーも。
この手は、本当によく問い合わせが入ります。 ベンツやら、アウディやら、後期マスクにしたいと。　ですが、上記のような問題が発生するために、無理なのです。素人さんは お手軽に後期マスクに変えられると思っている方が多いので、大きな間違いです。　やれたとしても、異常な箇所がたくさん 出てくるのです。　わずかな望みは、前期に取り付けられる後期用コンバージョンキットが出ていること・・・・・　 しかし、国内サイトを見てみても、そんなコンバージョンキットなんて出てもいない。 これには、さすがに当社の今の力では、後期にするのはできない！と思いましたが・・・・・ オーナーのM様の提案したプランで光が見えました。　それはというと・・・・ 英語が得意なオーナー様は、よく海外サイトを見ていらっしゃるので、　そのコンバージョンキットが、イギリス本土で売られて いたのです。　M様とよく話し合い、色々とリスクなどを話しあいました。　 オーナーMさんが、ある程度理解し、協力してくれるなら、なんとかなるだろう！と　思い切って引き受けて見る事にしました。 で、そんなこんなで、現地イギリスから空輸を使って直輸入しましてね、商品到着。 早速、トラブルですよ。なんと、ヘッドライトが一つ砕けています。　最低です。　輸送会社の問題そうだったので、輸送会社と、 ひともんちゃくありました。 わずかな期待をしていた、コンバージョン取り付け資料は、梱包されていた僅かなコピー。白黒で印刷された数枚のA4の英文 資料のみ！！　こっ、これは、かなりやばい！写真説明解説もほぼなし！なんとか英文だけは、M様に翻訳してもらいました。　 しかし、それでもかなり、アバウト説明！さすがイギリス人。　ドイツ人とは違う！正確ではないし、写真も動画もある訳では ない！　　あとは、ひたすら現場の僕ら職人の経験と、勘のみ！やばすぎる・・・・・・・・
できるかな・・・・・・・・・これ・・・・・・・・。　　　　何回も冷や汗かきました。　 しかも、この車、前周りのパネル、全面アルミでできているんですよ・・・・・・アルミ・・・・・。　　これまた厄介。
でもでも・・・・・なんやかんやで、やりあげました！完成！ そんな形が変わった？と思われるかもしれませんが、見えない箇所の取り付けが大きく変更し、加工されています。
今回は、事故でフロント周りが、大きく破損していたので、自動車保険を絡ませて、修理すると同時に、 カスタムができました。 もちろん、オーナーM様も全くの負担ゼロという訳ではないですが、　自己負担は、５万円以内で収まりました。
がしかし、もし同じカスタムを、他のお客様に頼まれても、コンバージョンキットだけでも、相当お金が かかる事になるだろうし　なんせ、部品を調達するには、イギリスのサイトでオーダーしなければいけないので、 英語力がないと全く無理です。　 当社の力だけでは無理なんじゃなかろうかと思われます。
M様、　納車の時は、相当喜んでおられましたよ。　 １番嬉しかった一言。 「このレンジローバー中期は、中古市場で今現在、３００万くらいなんです。　ですが、後期は、まだ８００万くらいするんですよ！ ８００万！もちろん、中身は中期ですが、もう、充分満足です。　新しいレンジを手に入れた気分です。 事故してショック受けていたのに、このような新しい形で戻ってくるなんて！　ちょうどプライベートでも、 事故の他に、つらい長い時期も重なっていたので丸山さんがこの車を仕上げてくれる事が本当に楽しみで 楽しみで、しょうがなかったんです！」　　と・・・ うれしいじゃないですか。　　トラブルがたくさん出ましたが、なんとかここまで苦労してやりあげた甲斐があります。
しかし、本当に、５００万も差があるのかなぁと、中古車サイトカーセンサーで相場調べてみたら、ホント、真面目に値段が言われ た通りでした。びっくりです。
テールランプも後期に変更です。　これもすんなり付く訳がありません！　ボディを加工、配線加工してあります。

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